暦のうえでは立春ですが、お雑煮の話を少々。
関西圏では、出汁はすましか白味噌かって話によくなりますよね。
「うちはずっと白味噌や」
「子どもの頃は白味噌とすましがどっちも出たような」
そのうち、お餅は煮るか焼くかって具合に盛りあがるんやけど、
ふっとしぼんで結論のないまま話が終わること、よくあります。
どっちもおいしいし、結論がなくていいんやけど、
考えると一晩中眠れなくなりそうやったんで、
ネットでさくっと調べてみました。
すると、農林水産省の「雑煮文化圏マップ」なるものがあって、
これがスゴいんです。
出汁は味噌かすましか、お餅は丸か四角か、煮るか焼くか、
一目でわかるようになっていてびっくり仰天。
全国にはホントいろんなお雑煮があるんやなぁ。
「白味噌あん餅雑煮っておいしそう」
食べたくなってお腹が鳴りました。
で、お餅が丸か四角かは日本列島の東西でわかれてるんですが、
境界として名乗りをあげているのが
関ヶ原とそのちょい向こう、
昔、脳に刷り込まれたフォッサマグナのあたりです。
秀逸だと思ったのは、糸魚川市が出してる冊子。
お雑煮をはじめ、ヘルツの違い、豚まん肉まん、京間江戸間、
ポリタンクの色、エスカレーターの右左、うなぎの開き方など、
めちゃ詳しく書かれてて没頭しちゃいました。
ふー。ようやく寝れそうやったんやけど、気になることがもう一つ。
それは、きつねとたぬきの境界です。
きつねはうどん、たぬきはそば。さて、この境界はいかに?
んー。どれもうまそう。
あかん。やっぱり眠れなくなったんで、
夜食でもいただきましょうかね。